インナーマッスルについて
○インナーマッスル
インナーマッスルとは身体の深層部に位置する筋肉群の総称です。主に関節を安定させたり、姿勢を保持したりする役割をもち、代表的なものには腹横筋、多裂筋、腸腰筋などがあります。
例えるなら、建物の基礎部分にあたります。どんなに立派な建物でも基礎部分がしっかりしていなければ、グラグラと不安定な状態になってしまいますよね。
私たちの身体も同様、インナーマッスルが弱くなるとアウターマッスルだけでは身体の安定性を保てず、様々な不調に繋がってしまいます。
○インナーマッスルの重要性
インナーマッスルは加齢や運動不足、長時間のデスクワークや猫背などの不良姿勢により徐々に衰えていきます。特に現代社会においては、身体を動かす機会が減り、同じ姿勢での作業が多くなりがちなため、以下のような問題を抱えている方は少なくないかもしれません。
・姿勢の悪化:体幹が不安定になり、猫背や反り腰など悪い姿勢になる
・身体の痛み:関節や筋肉への負担が増し、腰痛、肩こり、膝痛などを引き起こす
・基礎代謝の低下:筋肉量が減少し基礎代謝が低下することで太りやすくなる
・易疲労感:身体を支えるためのエネルギー消費量が増え、疲れを感じやすくなる
・パフォーマンス低下:軸が安定しないため力を効率的に伝えられず運動能力が低下
身体の中でも腹部や骨盤周りのインナーマッスルは姿勢を正す『コルセット』のような役割を果たします。身体の軸となる骨格を支え、姿勢を維持し、関節の動きを滑らかにするなど、私たちが日常生活を送るうえで欠かせない働きを担っています。
インナーマッスルを鍛えることで上記症状の改善に加え、血流が良くなり冷え性が改善するなど内臓機能の活性化も期待できます。
○ゆっくり・丁寧を意識でOK!
インナーマッスルを鍛えるために激しい運動は必要ありません。ゆっくり、丁寧な動きで身体の深部の筋肉を意識することがポイントです。
毎日少しずつでも良いのでヨガやプランク、呼吸を意識した腹式呼吸などを日常生活に取り入れてみましょう!