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ボキボキ鳴らすのって大丈夫?

首など関節を動かしたときに「ボキッ」と音が鳴ることありますよね。

気持ちよくてつい癖になってしまう方もいると思います 。

でも「これって体に悪いの?」と心配になる方も多いのではないでしょうか?

◇音の正体

実は、この音は「骨がぶつかっている音」ではありません。

関節は「滑液」と呼ばれる液体で満たされており、潤滑油のような役割を果たしています 。関節を急に動かすと、この滑液の圧力が変化し、ガス(気泡)が発生します 。そして、この気泡が弾けると「ボキッ」という音が鳴るのです 。これはキャビテーション現象と言われ、指の関節がポキポキ鳴るのも同じ原理です 。

◇鳴らしてもいいの?

基本的には「たまに鳴る程度」であれば心配はいりません。

ただし、無理に強くひねったり、何度も繰り返し鳴らしたりすることは靭帯や筋肉に負担がかかり、関節が不安定になってしまうこともあるため注意が必要です 。

◇注意すべき症状

ボキボキ鳴らそうとした際に以下のような症状を伴う場合は、異常があるサインかもしれません。早めに整形外科を受診しましょう。

【痛みやしびれ】

変形性膝関節症や頚椎椎間板ヘルニアなどの可能性があります 。

【動きづらさや引っかかり】

関節の動きが悪い、引っかかる感覚がある時も関節に異常が隠れていることがあります 。

◇専門家による施術との違い

私たち柔道整復師などの専門家が行う施術は、関節や筋肉の状態を見極めて、正しい方向・適切な力で調整します 。自己流で強引に鳴らすのとは大きく異なります 。

普段のセルフケアとしてはボキボキ鳴らすよりも軽い運動やストレッチで筋肉をほぐす方が安心で効果的です 。

◇まとめ

ボキボキ音の正体は「滑液の圧力変化で生じた気泡が弾ける音」

“気持ちいいから毎日やる” ではなく “たまに鳴るくらいは気にしない”

程度に考えるのがいいでしょう。気になるときはぜひご相談ください。