寝違えについて
2024.07.01
寝違えについて
〈発生機序・原因〉
・長時間の不自然な姿勢保持
・疲労・冷え・肩こりなどで頚部の筋肉が緊張した状態
→これらの状態から急に頚部や肩部を動かすことにより急性の炎症が筋や靭帯に出現し、痛みや運動制限が生じると考えらえている。
・寝違えは朝起きた時だけではなく日常生活でもよく起こる
例)後部座席の物を無理に取ろうとしたときや不意に体を捻ったとき
〈症状〉
□頚部の運動制限
・捻転や側屈制限がよく見られる
・程度が強いと頭部を傾けたまま姿勢を保持する人もいる
□肩上部に筋緊張や疼痛がみられる
・圧痛部にしこりを触れることもある
×痺れや力が入らないなどの神経症状はない
〈治療方法〉
1寒冷療法
・筋肉が炎症を起しているので、まずは痛みのある場所を冷やして安静に
2温熱療法
・疼痛が減弱し炎症が治まったら徐々に筋緊張が高くなった所を温め血行促進させ柔軟性を回復させる
3運動療法
・運動制限がある関節部位をゆっくり動かすことで筋緊張を和らげ可動域改善を促す
〈注意〉
通常、寝違えは繰り返し起こるものではありません。何度も寝違えを起こす方は頸椎の精密検査を受ける必要があります。痛みの程度が激しいもの、発熱を伴うもの、首を動か すと手足に痛みを感じるときは寝違えではなく、頸椎の変形、斜頸、椎間板ヘルニア、感 染、腫瘍などの病気が隠れている可能性があります。 心当たりがある方はご相談ください!