マイクロウェーブについて
2025.10.31
肩や腰のこり、関節の痛みなどでリハビリ室に行くと、「マイクロウェーブ」という機械を当てることがあります。
見た目はシンプルな“温熱療法”ですが、実はこの機械、身体の深い部分までしっかり温めることができる優れものです。
一般的な「ホットパック」や「赤外線」は、皮膚の表面を中心に温めるのに対し、マイクロウェーブは体の内部(筋肉や関節の奥)まで熱を届けることができます。
これは、電子レンジと同じ“マイクロ波”という電磁波を利用して、組織中の水分子を細かく振動させ、その摩擦熱で体を内側から温めているからです。
こんな効果があります
• 血流を改善して、老廃物を流しやすくする
• 筋肉の緊張をゆるめ、こりや痛みを軽減する
• 関節の動きを滑らかにして、リハビリの効果を高める
• 炎症の慢性期や冷えを伴う痛みにも有効
特に「肩関節周囲炎(五十肩)」「腰痛」「膝関節痛」など、慢性的な症状に対して使われることが多く、リハビリ前に実施することで動かしやすくなる患者さんも多くいらっしゃいます。
注意点
急性期(腫れや熱をもっている時)には使用できません。
また、金属のインプラントがある部位や、ペースメーカー装着中の方は使用を避ける必要があります。
治療前にスタッフが必ず確認しますので、ご安心ください。