変形性股関節症について
2025.12.03
どんな病気?
股関節の軟骨がすり減り、痛みや動かしにくさ、歩きにくくなる病気です。
日本では 発達性股関節形成不全 が原因となることが多く、女性に多くみられます。
発達性股関節形成不全とは、生まれつき股関節のかみ合わせが浅い状態のことで、若い頃は症状がなくても、中高年になって軟骨の負担が増え、痛みが出てくることがあります。
おもな症状
● 動き始めに足の付け根が痛む
● 動作のたびに痛みが強くなる
● 足が伸びにくくなり、長さに差が出る
● ひどい場合は安静時にも痛む
治療方法
1. 保存療法(まずはこちら)
◆ ダイエット
体重が1kg増えると股関節には 約4kgの負担 がかかるといわれます。
適正体重の維持が大切です。
◆ 運動療法
① プール歩行
浮力で自重が軽くなるため、痛みが強い方でも取り組みやすい運動です。
② 貧乏ゆすり(ジグリング)
椅子に座って足先を いろいろな方向 に軽く揺らす運動です。
関節の健康維持に役立つ可能性があります。
痛みの出ない範囲でこまめに行いましょう。
◆ 薬物療法
痛みや炎症を和らげる薬を使います。
2. 手術療法
人工股関節置換術 により痛みが大きく改善し、歩きやすくなります。
おすすめの運動
仰向けで膝を立て、お尻を上げて5~10秒キープ → ゆっくり下ろす
腰を反らせすぎないように注意しましょう。