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◇概説◇

椎体や椎間関節の骨棘変性、椎間板の突出、椎体のすべりは脊柱管を狭小化させる。これらの変化により、馬尾神経(脊髄神経)や神経根が圧迫されると下肢の疼痛・痺れ感や歩行障害が生じる。このような病態を脊柱管狭窄症という。

◇原因◇

① 先天的に脊柱管が狭い人

② 腰椎の退行変性(脊椎症/椎間板症/すべり症など)を発症した人

③ ①②の条件が合わさって起こるケースが多い

◇症状◇

・腰部や臀部の痛み

・足先に響く痛み

・痺れなどいわゆる坐骨神経痛を訴える

・長い距離を歩けない(少し休憩をしたりしゃがんだりするとまた歩ける)

◇治療方法◇

✓まずはできるだけ安静にする

✓なるべく重い物を持たない

✓コルセットなどを着用し腰部の後屈を制限する

✓牽引療法( 牽引によって症状が悪化するケースがあるので経過を注意する)

✓電気療法、温熱療法、マッサージが有効

✓神経症状が強い場合はブロック注射も有効

※上記のもの等で効果がない場合は手術(拡大型開窓術や椎弓切除術など)を考える

ポイント

腰部脊柱管狭窄症は退行変性疾患なので、症状の寛解は困難ですが治療は、症状の再熱を避けることが重要になります！

歩行時に杖を使用する、カートを利用する、自転車を活用するなど、前かがみの姿勢を取り入れてみましょう！