腱鞘炎について
腱鞘炎について
みなさん腱鞘炎という言葉は聞いたことがあると思います。手を使い過ぎたりすると親指の付け根あたりが痛くなったり、特に何もしてないのに痛くなる時もありますよね。
腱鞘炎とは、手を酷使する仕事の人だけに関わらず近年ではスマートフォンの使いすぎや妊娠出産初期の女性、更年期の女性もなりやすい傷病となっております。
特に親指に起こるドケルバン病というものが多いです。
原因…
筋肉の腱は腱鞘という鞘を通っています。指の使い過ぎによってその腱と腱鞘の間に炎症が起こってしまい発症します。
また更年期、妊娠出産初期の女性は、ホルモンの分泌に関連すると考えられています。
治療方法…
①安静にする
手の使いすぎによるものが多いため患部を安静にすることが基本となります。ただ手指を動かさず生活することは困難なため、やることに優先順位つけ、できるだけ健側の手指を使うようにしましょう。
②薬やサポーターを使う
鎮痛消炎剤や内服薬の痛み止めが有効です。
痛みが軽減したといってうごかしてしまった意味が無くなってしまうので並行してサポーターやギブスを使って負担を軽減しましょう。
③ステロイド注射
安静や薬でも痛みが引かない、痛みが強い場合炎症が生じている部分に注射をします。ただ糖尿病患者さんの場合、ステロイド剤によって血糖値が上昇してしまうことが多く、おすすめしておりません。
④手術
薬や注射でもなかなか改善しない、再発をしてしまう場合、腫れて厚くなってしまった腱鞘を切って開く手術があります。炎症を起こしている腱鞘を切開するのみなので大きな傷にならないことが多いです。
セルフケア…
人差し指と親指の間の付け根周辺に、健側の手の親指を当て、優しくもみほぐします。痛みを感じるところは避けましょう。30~60秒ほどゆっくり行います。