足首の捻挫に潜む危険性
足首の捻挫に潜む危険性
日常生活の中で、思わず足を捻ってしまった経験はありませんか?
運動中や段差で躓いた時など、足首の捻挫は誰にでも起こりうるケガです。
多くの方は「少し腫れたけど動けるから大丈夫」と放ってしまいがちですが、実はこの‘’捻挫”こそが後に大きなトラブルにつながることがあります。
捻挫をしたとき、何が起きているのか?
足首の捻挫の多くは、足が内側にねじれることで起こります。
その際、外側にある靭帯が強く引っ張られ、
→靭帯が伸びる・切れる(靭帯損傷)
→もしくは骨が引っ張られて折れる(骨折)
といった損傷が起きます。
年齢によって「起きやすいケガ」が違う!
実は、年齢によって損傷度合が異なります。
10歳以下の子どもや65歳以上の高齢者では、骨がまだ柔らかかったり、もろくなっていたりするため、靭帯よりも骨が先に損傷してしまい、骨折しているケースが多くあります。一方、成長期を過ぎた若者〜中高年では、骨が強くなる分、靭帯の方が弱くなり、靭帯損傷(いわゆる捻挫)が主になります。
放置してしまうとどうなる?
適切な治療をしないと慢性足関節不安定症になる可能性があります。
これは、靭帯や骨が治る前に関節を動かしてしまうことで、足首が安定せずグラグラになり何度も捻挫を繰り返してしまう状態です。
将来的には、下半身の土台が崩れているため膝や股関節、腰への負担が増えていき様々な運動器疾患を引き起こす可能性があります。
正しい対応が再発を防ぐ!!
捻挫をしたときは、
早期に適切な固定・アイシング
状況に応じたリハビリやトレーニング
を行うことで、しっかりと回復し、再発を防ぐことができます。
「すぐ治るだろう」と自己判断せず、
専門家による正確な検査と治療を受けることが大切です。